コロナ週間のGWは若かれしイーストウッドの出世作をセレクト。ハリー・キャラハンという強烈なキャラで、一躍スターへと上り詰めた役者イーストウッドの代表作。後のアクション映画にも少なからず影響を与えたであろう金字塔的シリーズの第一段。
犯罪を止めるためには手段を厭わないこのハリー・キャラハンという男は、組織に迎合せず、決して自らのやり方を譲らない。冷酷なまでの正義に基づく行動には一切の揺るぎがなく、犯罪者を追い詰めていく。人権なんてくそ喰らえ。そんな“ダーティ・ハリー”なるキャラクターは実に強烈であり、刑事でありながらその姿はまさに【アウトロー】そのものだ。
時代もあってかつっこみ所は満載で、特にあれだけの殺人犯を人権どうこうで釈放せざるを得ない展開にはげんなり。
それでもコンパクトにまとまった小気味良い展開とキャラハンの強烈なキャラクターで十分に楽しめる作品である。
