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真実 特別編集版のnakajiのレビュー・感想・評価

真実 特別編集版(2019年製作の映画)
3.0
スクリーンという映画雑誌があって
カトリーヌ・ドヌーヴが世界的な美人って載っていたのを覚えている
子どもにはどこが美人かわからなかったというか、怖そうなオバサンにしか見えなかったなあ

たまたま買った安いDVD
ボンヌフの恋人は鮮烈な印象だった
ジュリエット・ビノシュだと知ったのは
ずっと後の事だった

アラン・ドロンだって引退したし、自分にとってドヌーブは化石を見るような気持ちです
まだ、生きて活躍しているのが不思議に思える

ビノシュは、ちょこちょこ見かけるけれど、もう56ですか
あの頃のようにはときめかない

歳とった大女優と娘
愚痴の言い合いが延々と続く
年寄りの話なんて、僕ら年寄りでも興味がない

特別編集版でイーサン・ホークのシーンが10分ほど増えているんだとか

そりゃそうだ
あの2人のシーンばかりだと萎えてしまうからね

フランス人に日本人のような間は理解できない
だから、会話ばかりだと日本人には観ていて疲れる
監督誰なんだ?って
ああ、是枝監督がフランスでメガホンとるとかいってたやつってこれなんだ
ダメですよね
日本と同じように作ったって

救いは、ラストの老女優が吹っ切ったあとのドヌーヴの演技
それまでの雰囲気と明らかに違いました
最後は締めてくれました

新人女優役のマノン・クラヴェル
撮影のシーンは無表情なクールビューティーでしたが、打上げ後の笑顔がキュートでした
舞台中心に活躍している女優さんだそうで、映画界では無名ですが、これから活躍しそうですね
今が旬です

撮影しているSF映画の方がずっとおもしろそうでした

病気で余命2年の母親
宇宙で暮らせば永遠に生きていける
夫と娘を残して宇宙に行き7年ごとに娘に会いに来る

光速で移動する限り、時間は進まず止まったままになるという理論ですね

アニメ、トップをねらえを思い出して懐かしい気分になりました

でも、これは永遠の生きていける訳ではありません
母親は自分の時間で余命2年なのは変わらない
それが地球時間では何百年になろうとも

一日寝たら、地球では7年経っているといったものでしょう
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