もちろん「良かった」って言える映画でした。
ホアキン・フェニックスは素晴らしい俳優ですね。
ジェシーの母、ギャビー・ホフマン・・・マジ？「フィールドオブドリームス」のあの娘なの？
うわー、歳を感じるww
《相いれない者が共同生活を送ることになる》という設定は非常に多いですよね。
そこで起こる衝突やギャップが、観る者の”常識”を破り考えさせてくれるし、事件が起こりやすいし、成長と変化がドラマになるから。
古くは「ペーパームーン」「グロリア」がそうでした。
ひとつストーリーを動かす大きな動機があると、エンタメ的にね。
＜子供を届けなくてはいけない＞とかそういうやつ。
その点今作はどこに向かうのかがね。
モノクロ映像 ✖ ホアキンの演技 ➡ 良い雰囲気
静かな川に流されるような感じですが、そこに滝も激流もない。
・・しかしながらマイク・ミルズ（監督・脚本）の製作動機は上記した衝突から和解というそういう構造ではないでしょうね。激流は必要ない。
「20センチュリーウーマン」から考えると、《子供が思う大人の理不尽さ》みたいなものをあぶりだすことがやりたいことなのかなって思います。・・この表現が正しいかはわかりませんが。
だからジェシーが主人公的なことなのかと。
もちろんね、母をめぐる兄と妹の相反と和解という裏テーマも、とても身近なもので良かったです。
