大人と子供、人間と人間が向き合うことの理想を描いていて、とても美しい作品だったし、子供のいる親なら共感できる内容だと思う。でも、私は捻くれ者だからか、すごく優等生な作品な気がして心に響かなかったな〜以下ネガティブなレビューです。
ドキュメンタリーとして描かれる子供たちのリアルな肉声は、作られた作品の中では嘘に聞こてしまうし、作り手のエゴが見えてしまった。子供たちがしっかり自己を確立してる言葉には驚いたけど。
主演のジェシー君の言葉も大人が作った言葉というのが透けてしまって、またウディ・ノーマン君がうますぎて訓練された子なんだなぁと思えてシラけてしまった。ノーマン君が悪いんではなく演出と脚本のせい。
ヴェンダースの『都会のアリス』にインスパイアされたとのことだけど、う〜ん…
ホアキン・フェニックスの優しい表情がとてもよかったし、森の中でのシーンはキレイだったし、映像もよかった。
まだ9歳のジェシー君には未来があるから、カモンカモン(先へ、先へ)なんだな。それは納得。
この監督とは合わないな〜と3作観て確信した。(1作は途中リタイア)