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カモン カモン2021年製作の映画)

C'mon C'mon

上映日:2022年04月22日

製作国:

上映時間:108分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「カモン カモン」に投稿された感想・評価

あー、コミュニケーションってめんどくさい(大切)!
「子どもが苦手な中年男性」と「子ども」という組み合わせは今までにも多々あったが、本作は「子どもと真摯に向き合う大人」が「子ども」とのやりとりを通じて自己の感情を見つめ直す物語。
それにしても子役の演技がすごすぎた。
子供の頃は知っていたことも
大人になると少しずつ忘れゆく

進化しているか退化しているのか
人の成長における不思議のひとつ

僕の少し出ているお腹の上に
君の頭を感じる幸せ

この重さは大人だけが知っている
小さな幸せの完璧な形

君はいつかこの幸せを忘れるけれど
僕はずっと覚えているはず

未来は何が起こるか分からないから
とにかく先へと急いでいる君

君はずっと先を見据えて
僕なんかを振り返ることなく

先へ先へ
C'mon C'mon

ずっとずっと先へ先へと
C'mon C'mon... C'mon C'mon...
子どもだからどうせ判らないだろうって、大人は何で思うのかな。日本だけ?アメリカは本当にこんなに子どもの声を聴く国なの?その辺は知らないから判らないけど、子どもたちがこんなにもいろんなことを考えて思ってもがいていること、子どもの頃に自分もそうだった筈なのに、どうして忘れちゃうんだろう。とても哲学的な話だと思った。ふたりの関係性がとても好き。子どもの声を残す仕事、素敵だなと思った。
Y

Yの感想・評価

4.5
よかった色が少ないと人にしか目がいかないかもなんか視野が狭くなる気がする集中できる、でも思い返す顔には色ついちゃうんだよなぁ脳みそのバグ、実におもしろい
 ✔『カモン カモン』(3.4p)及び『ふたつの部屋 ふたりの暮らし』(3.3p)▶️▶️

 ギンレイホールが、経営面ではなく、借りてるビルの老朽化·建替えの為に閉館になると聞かされる。開館時は流石に知らないが、昭和50年代名画座で客席列階段式·前の人の頭が余程でないと気にならない所は少なかったと思う。大きな通りに面したすぐ傍の佳作座に比べ影が薄かったが、20年位前か、年会費制度を設けて客足が伸びた。レンタル料の高いアカデミー賞関連も番組にそのうち入ってきた。永年バカにしてたそういった中にもいいのもあると気づかされた。イーストウッド·アレン·スピルバーグ·オゾンらとっくに飽きてた作家はここが無ければ今世紀には観てなかったろう。レネの最晩年の作も複数見れた。映画鑑賞以外にも有用に使ってたので、忽ち困る。再開予定とはなってるので、最近閉館でそっくり施設が残ってる所はないか。
 今週は、余りに語りかけ·変則で答え·より拡げられる概念発見、の繰り返しの、無理ない大向うと私生活特殊が交錯し合う多様世界に関わってるので、段々焦点が絞りにくくなるか、露骨な反社会的行為とされてるに踏み入れてる人間の、素直で強い温もり求めの狂気化が、決定的な周りからの遮断を招くかの、二本だが、その総体や根本を打出し受入れようとしてる深い心優しさ·素直さに、何か頷きたくなる好感。特に『カモン~』はこの作者らしさが到達した風格に、微笑ましさと懐ろを感じる。亡くなったと聞かされたばかりだから思うが、ゴダール等は、子供の教育を扱っても、この行き方は決して容認しなかったろう、作風はクセがなく、安定しパーソナルにも伝わる。やはり、M·アマルリックの少年時代みたいな子役の、大人に対する強者の切返し·追撃が映画を身近に引き降ろしてくれる。決して一致点に短絡せず、問い直してく展開は、深い所ではゴダールに反してない気もする。だが、この総花的包み込みは、ゴダールにはやはり誤魔化しとしか映らないだろう。
 公共的使命感も感じてのラジオ番組素材の米国代表都市を廻っての子供達への質問「未来と人生について(の感触、気張らない)」への答え収集、「世界の急な滅亡はなくグレーに複雑に」「大人の決めつけ·強制。大人は狭く、子供に広く自由な面」「孤独の恐怖、理解し合えぬ事からの」「スーパーパワーより、自分でいる事。特別な助けが必要な時以外は」「不公平な貧富·人種の壁」「自分を見つける為、心地いい方法を知る」等の回答と絡む主人公らの対応·仕事風景も詩的以上にしっかりしているが、夫の演奏家が不安定で任地に飛んだ妹から、9歳の「奇妙だが(既に)一人の人間」の息子を預けられ、普通知らすを躊躇う母の過去(墮胎)や父の病(精神障害)を始め殆ど全てを教えられてる子が他人や周囲に気配りや物怖じをしない、その分か目配りと思いつかないその新手·奇手に(自らの未婚の理由や兄妹愛の不全~老母看取り辺りの齟齬~を突かれ、語りだす流れへも)、驚かされたじろぎ、「疲れ」と共に予想外の「幸せ」を得てく流れと変調もしてく。「互いの理解が重なるまで、前に進んでいくしかない」「斜めから見るのではなく、立ち向かう」姿勢を得て、子の母=妹とも予想外の質問を電話で確認する中で親·大人のポジションを既成のものから洗い直し、自らと仕事のテーマを日常の機微と独立から確かな肉付けも果たしてゆき、カドも柔和に腰も座り丸まってく。「完璧な人間像を最も安易に押し付けられる母親は、世界の暗部に最も向き合ってる」事も実感してく。
 デトロイト·ロス·NY·オークランド·ニューオリンズらの昼夜景を緩やかで安定した空撮も交えて次々主人公らの動きや電話やり取りで渡る歩くカメラは、日常の捉えでも歩きフォローや軽い動きフィットパンの他は安定したフィックスのイメージで、(90°変)リバースや俯瞰·ローや位置取り切替が加わる。そして僅かで緩やかな縦や横の移動が気付かぬニュアンスで付加され、ジャンプカットによる短縮や、説明中それに当たる過去シーン(1年前)や電話交互にも基づき兄妹を追い何千キロも自由に切り替わり行き来する。現代音楽風からクラシック迄音楽も多弁。何より柔らかいモノクロの安定した構図が支配し、異次元=天国への通底を常に感じさせる。現代の名作とされてるだけの自然なふくいくさと風格がある。
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 もう一本『ふたつの~』は、何処か古めかしい、人間本性と社会道徳との対立軋轢を扱ってる作で、今どき不自由な狭い印象の作りだが、それ故の人間の内面の力が伝わる。室内橙色や屋外緑や白に、闇や陽光の朧ろで淡いニュアンスが重ねられ、鋭くはなくもドッシリした太い線のルックで、気づかぬ位の縦横移動、気の焦る人間への荒々しいフォロー、家具や道具の連ね雰囲気、どんでんや切返しや対応の落ち着いたデクパージュ、時に似た図を連ねる急いたモンタージュ、飛ぶ鳥群や街頭の灯や視界の急な俯瞰図や音楽·音響の不安、冒頭他夢の介入、覚束ないのと過敏な意識の目線と感情表出、鍵穴内は広角と人物らのアップらの望遠。全体には現代の映画には珍しいおっとりした安定感で、老人の恋情を描く。'60年代の狂おしいヒットナンバーが繰り返し流れてく。
 パリのアパートの最上階隣室同士の、老年レズビアン。ローマで、ドイツ人ガイドと観光客として知り合い、生涯独身者と·暴力的亡夫に従順と思われてた妻の、隠された永年の情事。知り合う前の一度の浮気は夫への不満で、その後再婚せずは夫ではなく女性の愛の貫き。アパートを売って思い出ローマ移住計画は、浮気を未だ責める息子もいて、一方は言い出せず、2人の間の言い争いの後の倒れ、身体と言葉の不自由を招く。介護士や娘·施設に管理され関係が奪われかける。すり抜け、策を弄し、接近時間を復活させてゆき、それが病状を好転もさせてくが、同性愛への疑念·開き直りカミングアウトは決定的に引き離しに繋がる。強行手段へ。
 若干点数を上げたは、永年のファン、スコヴァを見れた事による。40年弱前のフォン=トロッテやファスビンダー映画で知り、近年の著名人の名演もあるが、私にとっては、30年前の劣化前の16ミリ原版で(本国発表より12年遅れての)上映の15時間テレビ用巨編のヒロイン、ミーツェの面影は未だしっかり潜んでる事が大きい。
sa

saの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本人も時とともに忘れてしまうかもしれない子供の今の想い・考えを録音するって最高の仕事
子供も子供で想いがあって思考してて、ちゃんと向き合うと気づかされることがたくさんある
1人の人と向き合うという意味では大人も子供も関係なくて、家族という簡単には切られない関係性で嫌になることがあって当たり前で、その中でもどう相手の気持ちにも気づいて寄り添い合えるか、そして言葉の力

日常を不滅にするってクールだろう

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そしてギンレイホールは素晴らしい映画館だった
閉まることがあるのかわからない水色のカーテン、お姉さんの生アナウンス、いつまで使われていたのかカバーのかかったピアノ、ちょっと覗ける映写室、
宝くじか収入印紙みたいなチケットはミシン目に沿わずにちょっと雑に切られてた
みづき

みづきの感想・評価

4.8
マイクミルズ監督最高です天才です
大人と子供の対話の旅。作品の空気感が今の自分にとても合っていたのでとても良かった。美しい言葉で溢れた映画はやはり好き。
yuri

yuriの感想・評価

4.9
全編モノクロの映像にすることにより、余計な情報を遮断し、台詞に全集中することができた
ホアキンフェニックスが素晴らしい役者にのは言わずもがなだけど、それに負けず劣らないウディノーマンくん…素晴らしかった
本当に実在するかのようなリアルな演技
とても自然体で心打たれた
タイトルのカモンカモンってなんだろうと観てたけど、後半であの台詞が出てきた時は思わず唸った

子供にしか見出せない視点や思想
振り回されることもあるけれど、気付かされることも多くあるのだろう
もし自分が子供たちに、純粋な興味本意で質問されたら、どれだけ真摯に自分の中で答えを導き出せるのだろうか…
大人が思っている以上に子供は多くのことを考え、自分なりの思想を持っている
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