こぼちゃん

ミッドナイトスワンのこぼちゃんのレビュー・感想・評価

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)
4.1
監督・脚本 内田英治、トランスジェンダーの凪沙(草彅剛)とバレリーナを夢見る一果(服部樹咲)の物語。第44回日本アカデミー賞、最優秀作品、主演男優、監督・脚本、新人俳優など、9部門受賞。

故郷の広島を離れて東京・新宿で暮らす凪沙。お金をためて、タイで性転換手術することを夢見る。親から虐待され心を閉ざした一果は、東京の凪沙に預けられることに。バレエ教室に興味のある一果は、りんと出会い友達になる。最初は、お荷物だったのに、次第に親子のように心を通わせる二人。

草薙さんと服部さんの演技は、上手でしたね。世の中に認めてもらえないけど、自分らしく生きたい凪沙。ネグレクトで心がやつれた中、親友とのキスや次第に気にかけ、バレエのお金も出してくれる凪沙に、母性や家族愛を感じる一果。

新宿は、綺麗なニューハーフ、ピンクの服でピンクの自転車に乗ってる名物おじさん、バイカーのような同性愛の店、ひげガールのようなおかまの観光ショーパブ、おなべやレズ専門の店、ホストやキャバクラなど、様々なお店があり、色々な人が歩いている。

吉原など指定風俗地帯だと、ちゃんと毎月検査があるけど、マンションなどの風俗は新宿や池袋、青山や渋谷にも多く、中には衛生面に問題のあるお店も少なくない。いい暮らしをしたくて1-2年限定の人もいれば、ホストに貢ぐために稼ぐ人、5-10年続ける人など様々。

タイやフィリピンでは、男性が働かないので女性が働き、父性欠如からニューハーフも多く、一部上場の企業でも、能力があれば実際に雇っており出張時、挨拶しました。欧州では、性転換手術の人には、たまたま、会わなかったけど、パートナーが同性の人は少なくなかった。

海外のように、段階的にでも、マイノリティーが認められ、生きやすくなりますように。
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