このレビューはネタバレを含みます
クリスマスイブの渋谷スクランブル交差点、爆破テロと被災する群衆シーン！良くも悪くも主役は此処だけ。
爆破予告の中警察が規制をしているハチ公広場に人々が押寄せる。警察官の制止も聞き入れず、スマホで撮影しお祭り騒ぎの様相。テロ犯人の言う所の平和ボケした日本人という訳だ。
その後も東京タワー、レインボーブリッジと爆破予告は続く。
作品のメイキング映像によると、栃木県に三億円をかけたスクランブル交差点のセットを組み、一万人のエキストラを動員した撮影だったとの事、撮影時期は昨年。
現実は。。
毎日テレビに映し出される東京の繁華街は閑散として、スクランブル交差点を渡る人も疎ら。
原作は未読だが作品が構想された時には、こんな東京の街を誰が想像した事だろうか。正にサイレント・トーキョーそのもの。
作中テロに屈しないと宣言する首相が、話の筋とは関係無く何だかシャッキリ見えてしまうのはコロナ対策に右往左往する現実の政権を毎日眺めているからかも。
｢これは戦争だ｣の文言がテロ犯人から平和ボケ国民に繰り返し告られる。
そんな事お前に言われなくても分かってるよ、爆弾が無くても見えない敵と日夜闘い、多くの自殺者を出しているこの国だもの。。
初日
兎にも角にも映画館に足を運ばせる東映のマークが眩い！
