冒頭からの掴み、事件発端への導入は完璧。
既に断定されているであろう犯人の姿形
だとすれば、重要なのはその動機となるが...
国家政策への警鐘なのか
犯人の背景に基づく揺るがない信念なのか
はたまた、その両方なのか。
佐藤浩一さんと中村倫也さんの両名が漂わせる
不穏な空気感とその歪みが結晶になっていくとき
紐解かれていく事になるのだろう。
きっちり騙されてしまいました。
いやぁーー、それにしても渋谷に集まる若年層はほんとハロウィン並みの馬鹿騒ぎだ。
だから、阿呆として扱われてしまう。
しかも、警察が警察犬までも投入し出動しているのに、だ。
その若年層の1人を象徴し、
役を通じて体現しているのが広瀬アリスさんだ。
友人が犠牲になり悔い悩む姿は、葛藤そのもの。
P.S. にしては効きすぎている最後の一言。
「爆弾はまだあります--あなたのすぐそばに...」
"爆弾"になり得る可能性は、何がきっかけになるか判らない、という示唆に聞こえました。
今作をクリスマスの時期に公開した怒級の皮肉に拍手で讃えると共に、先入観のみで切り取った報道で終わらせた本編にぐうの音も出ませんでした
めちゃくちゃ好きです。