Jun潤

男の優しさは全部下心なんですってのJun潤のレビュー・感想・評価

3.4
2021.06.30

タイトルにドキッとして鑑賞を決めました。

ショッピングモールのメリーゴーランドで働く宇田みこ。
25歳を目前にした彼女の日常は、恋多き波乱の日常だった!

雰囲気的に今泉監督的な一筋縄ではいかない恋愛模様をゆったりとした日常描写の中で描いてくるものと思っていましたが、ところがどっこい今作はコメディ作品でしたね。

序盤こそこんな男本当にいるのか?いそうだな…と恐々とさせる内容で、こんな雰囲気でもう半分進んでいくのかと思いきや、後半はファンタジーとリアルさを兼ね備えたなんとも言えない雰囲気に。

リアルな恋愛群像劇ではなく序盤を含めると、1時間弱と言う尺も合わせてきっちり観ている側を楽しませてくれるコメディに仕上がっていました。

強いて言うなら、1作品としての喜怒哀楽、メリハリの付き方が少し弱かったかなという印象です。

物語性や縦軸の設定も薄かったので、オムニバス形式でみこが惚れてから失恋するまでの過程を楽しむ作品でしたね。
Jun潤

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