吉田ジャスティスカツヲ

ファーストラヴの吉田ジャスティスカツヲのネタバレレビュー・内容・結末

ファーストラヴ(2021年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

みんなで性癖を大暴露するお祭り。

父親を殺害した容疑で逮捕されものの供述が二転三転する女子大生と、その動機の解明に取り組む公認心理士による、緊迫した心理戦を描いたサスペンス。

やはり【注目すべきは、事件の背景に横たわる日本社会の根深い男尊女卑の風潮】なんだと思います😨
そこに浮かび上がるのは男性にとって都合の良い「わきまえた女」であることを強いられ【抵抗の声を封じられてきた女性たちの】世代を超えて心に刻まれた深い傷の痛み。
一見したところ加害者側に思える女性も、またその被害者なのかも知れません。


中村倫也の、味方のはずなのに怪しさ全開なのも魅力的ですが…
【今だかつてイチバン何もしない窪塚洋介に、今だかつてイチバン救われた😭】のが本当に良かった。


うーん🧐
かなり人間関係が入り組んだ原作を、事件中心のシンプルな構成に脚色したぶん、Wヒロインのトラウマものにまとまってしまった感があります。

過去には「シリアス系なら大丈夫」感があった堤幸彦監督作なのですが、あざといカットはまだしも同じ家族モノである『望み』に続き、どうもモノ足りなさが残る。

しかも面会室のシーンは良しとして、北川景子と芳根京子の演技バトルばかり期待すると、やや肩透かしを受けるかもしれません。


ならばと昨年度、私的ヨシデミー賞:主題歌賞を差し上げた…
【Uruが歌い上げる主題歌・挿入歌の破壊力】に期待したかったのに【そこに被せるように、どうでも良いエピローグをセリフで入れて】きやがったのが大減点💢

チョッ⁉️歌がよく聞こえないだろうが⁉️
私もよくぞ、前の座席💺を蹴ろうかという気持ちを我慢しましたよ。