オジョボンボ

ファーストラヴのオジョボンボのネタバレレビュー・内容・結末

ファーストラヴ(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

まだ未成熟な心が晒される様々な過酷な現実によって、
過去に背負い込んだトラウマは人を侵食し蝕み続ける事の恐ろしさを感じた。


似たような心の闇を環菜に感じた由紀の差し伸べた手によって、閉ざした心を開き、深遠な闇に落ちていく事から抜け出すきっかけとなって本当によかったと思う。


由紀が自らの抱えたものも、迦葉との過去も曝け出した時に、

『迦葉と過ごしたその時間も由紀の一部だ。それは、今の由紀をつくっている大切な一部なんだよ。』

過去も含めた全てが今の君であり、その全てを受け止める的な我聞の寛容かつ温かい愛ある言葉に感涙しちゃいました。

我聞の存在と善良な心が、迦葉と由紀の心を救済したと思うと、身近にいる清く温かな心の持ち主の存在は本当に重要だと思った。


自分達の過去を、ある意味乗り越えた二人のそれぞれのラストシーンは、とても清々しかった。
Uruさんの主題歌も相まって、心地よいエンディングロールで締めくくられた。
オジョボンボ

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