直木賞を受賞した原作は未読。父親を包丁で刺し、死に至らしめた女子大生の娘。夫々自身の親に対してトラウマを抱える因縁の公認心理士と弁護士が彼女の取材と弁護の過程で覗いた家族の闇の深淵を描くサスペンスミステリー。堤幸彦監督のまぁまぁ良い仕事。堤監督はドローン空撮が好きだなぁ。そして素敵な家、素敵な生活描写がちょっと素敵すぎてちょっと現実味が無いのが難。人でなしな親たちの元で幼少期に心に傷を負ってしまう子ども達が気の毒。キャスティングが面白かった。北川景子が美しい。芝居が上手い印象はなかったが、泣き芝居などは迫真。芳根京子も情緒不安定な難しい役を頑張ってたと思う。板尾創路と木村佳乃の毒親ぶりもなかなかの仕上り。中村倫也が間違いないかっこよさ、そしてあんな優しい窪塚洋介は「Laundry」以来かも。なんかしでかすのではないかと疑った私を許して。
