ぶあいそうな手紙の作品情報・感想・評価

上映館(4館)

ぶあいそうな手紙2019年製作の映画)

Aos Olhos de Ernesto/Through Ernesto′s Eyes

上映日:2020年07月18日

製作国:

上映時間:123分

あらすじ

「ぶあいそうな手紙」に投稿された感想・評価

SayaOmura

SayaOmuraの感想・評価

3.3
ラストの落ちにはびっくり。
登場人物が個性ありすぎて面白い。
Solaris8

Solaris8の感想・評価

4.4
9/19 香林坊東急の金沢シネモンドで、「ぶあいそうな手紙」を見た。ウルグアイに近いブラジルのポルトアレグレに住む年金暮らしの老人が、短髪のボーイッシュな若い娘と出会う。

老人はウルグアイのモンテビデオ出身で軍事政変等が理由なのかポルトアレグレに移住したが、年老いて眼が悪くなり、ウルグアイの元恋人から手紙が来るようになる。元恋人との手紙のやり取りにスペイン語の代読代筆が出来る短髪の若い娘と仲良くなり、周囲は素性が分からない若い娘との交流を心配する。

老人は年老いて気難しいが、元々は本が好きなインテリで、その女性に連れられてスラム街にしか居場所が無い様な若い詩人達を紹介されたり、交流の中で女性の賢さに興味を示す様になる。

親しくなるに連れて素性が不明な女性の貧しくて卑しい本性が現わになるが、主人公も女性の孤独な素顔を受け入れて許し、その女性が与えてくれた新しい風を探す旅に出る。

ブエノスアイレスは「良い風」の様な意味らしいが、ブラジルのポルトアレグレの住居で旧友とブエノスアイレスでまた会おうと別離し、その思いが元恋人とモンテビデオで再会して結実する。昔、南米に向かったスペインやポルトガルの移民達が船で「良い風」を目指して新天地を探す様な、そんな映画だった。サンバの出てこない南部ブラジルやアルゼンチン、ウルグアイ等のラプラタ川流域の国々の関係性が理解出来て、母を訪ねて三千里の様な移民の国である事を想い出させてくれた映画だった。
chip

chipの感想・評価

4.5
とても良かったです。


ブラジルの地方都市で
78歳、ほとんど目が見えない一人暮らしのエルネスト。
お隣の気のいい友人とのかけ合い、それから偶然知り合った今時の女子ビアと、次第に親しくなっていく様子に、
笑ったり少し悲しくなったり…
とても良かったです。
知り合ったばかりの若い女を信じ切る父を心配する息子の気持ちもよく分かります。
介護問題は、どの国も同じで…
頑固な父に手こずってました。


手紙は
待っている時間と期待で心が躍る、だから好きなんだ…
待つのは僕の得意技!
エルネストが言いました。
あ…小学生の時、文通相手からの手紙を心待ちにしていたこと、思い出しました。

幼なじみの女性から届いた、夫死亡の手紙。。
この手紙を読んでくれて代筆してくれたのがビアでした。
手紙の返事を書く時、
拝啓…と言うエルネスト、
友だち相手にそれは堅苦しすぎる、と言うビア、
こんなふたりの会話がとてもいい〜大好きなシーンです、
ほっこりします。
年齢や人種は違っていても、
ふたりはいい友だちだったと思いますよ、たくさん笑って、たくさん話していましたから。
アミーゴ、チャオ、オラ、
グラシアス…
スペイン語の明るい響きもいい。
使ってみたくなりました、(๑˃̵ᴗ˂̵)
レコードの曲に合わせて、エルネストが機嫌良く躍る姿は、本当に楽しそうでした。


エルネストの選択…少し思いがけないラスト、
でも、最高のラストでした!
展開は素直にだんだんと仲良くなっていく二人が微笑ましいお話。
ラストがなかなか粋な感じで爽やかでした。
kikumimi

kikumimiの感想・評価

4.1
しみじみとした良作。
終い方について考えてしまうけど、まずは帰ってカエターノ・ヴェローゾを聴く。
ao

aoの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

78歳の視力を失いつつある独居老人エルネストとひょんな事から手紙の読み書きを頼まれた23歳のビアとの物語。それぞれ違う孤独を感じていた2人の描かれ方は自分的には、なるほどな…と思う所も。エルネストよりも自分はビアの方に共感が多かった気がします。
作品の舞台はブラジル、ポルトガル語とスペイン語が出て来ますが日本語しか出来ない自分にとっては二ヵ国語を話せる、純粋に凄い…それが当たり前だとしても感心しました。
エルネストとビアが交流を深める中、お互いにちょっとずつ変わっていくのが微笑ましかったです。そしてビアと会った事によって自分の古い友人にも会いに行く事が出来たエルネスト…良かったです。ビアもまたエルネストのおかげで新たな1歩を踏み出せたのかと。
エルネストのお隣さんのハビエル…良いお隣さんです◎2人で健康診断の数値?の話をしながらのチェス、見てるこっちが和みました。
個人的にエルネストの住んでるお家、良いな…と。こっちではないあの扉の作り、凄く好みです。
不思議な間合いで絡み合う登場人物たち。
老いて弱って行く身体、日々の生活の中で守る事。
大切なのは、人との距離感。
大切なのは、自分の心。
delic

delicの感想・評価

4.6
『セントラル・ステーション』以来人生2度目のブラジル映画(『シティ・オブ・ゴッド』はまだ観てないです)
本当に素晴らしい映画でした。

手紙を通じてストーリーが進むのだが、若者の感性を通じて、頑固な主人公の心情が少しずつ変わり始める過程がよい。
若干テンポが遅いが、ゆっくりと進む事で
主人公の心の変化を感じ取ることができ、
そしてエンディングでの「最後に宛てた手紙」と主人公の決断につながっていくのだなと思う。

「人はは誰でも歳を取り、老いていく、歳を取ったからと嘆くよりも歳を取ってから出来る事はたくさんあるはずだ。」

鑑賞後そう思いました。

このレビューはネタバレを含みます

ブラジル映画ではあるがアルゼンチンとその2国に挟まれたウルグアイのお話。
エルネストのほぼ失った視力(わずかに見えるってところがウマイ)と良く見えそうな大きな目が特徴的なビア。人生を閉じゆく老人とこれからの人生を生きて行く若い女性。ポルトガル語とスペイン語。デジタルとアナログ。この映画ではいろんなものが対比として描かれている。印象的なのはドアだ。
隣りの友人ハビエルがアパートを出て行き、スクリーン向かって右のドアには格子がはめられている。友情の終わりを示すシーンから、ルシアに会いに行き、招き入れられるドアもまた右。終わりから始まりへ。数ある映画の中でもとても印象に残るラストシーンだった。
音楽も素晴らしい。エルネストがウルグアイのカンドンベにのって踊るシーン(カワイイ)。カンドンベの太鼓についてビアに語るシーン。カエターノがポルトガル語ではなくスペイン語で歌う「ドレス一枚と愛一つ」は物語の重要なシーンで使われていて彼の甘い声がぴったりのシーンだ。最後のバッハの「無伴奏チェロ2番」は「言葉の映画」であるこの映画を締め括るに相応しい音楽だった。
パンフレットを読むと、この配給が色んな偶然が重なって実現したようである。とにかくこの美しい映画をコロナ禍の今年にスクリーンで観られたこと、これに尽きる。
s

sの感想・評価

3.7
ブエノスアイレスでまた会おう、って爽やかな別れが良いな。
主人公は頑固に見えるけど、自分が何を信じ何をするのか、己の信念に従っているだけなんだな。
人と人が影響し合い変わっていく、のに年齢は関係ない。お互いに持っていないものを与え合う関係が良いと思った。
歳を取ってから観たら、また印象が変わりそうな作品だった。
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