HicK

アントマン&ワスプ:クアントマニアのHicKのレビュー・感想・評価

3.3
《スターウォーズ:カーンの攻撃》

【好きだったところ】
・穴が好きなジェリー星人
・巨大化した飲み物のタコ
・ターキーに手をつっこむような操縦
・柑橘系が欲しくなる巨大化後
・ミッシェル・ファイファーが美しすぎる
・カーン役のジョナサン・メジャースの演技が好き
・好きなメインテーマ曲も健在
・毎度おなじみ家族愛
・「クソ野郎でもやり直す権利はあるし、最後までクソ野郎だとは限らない」

あと、
・物語とは関係ないモードックという有名ヴィラン(格闘ゲームでお世話になった)をキャラ変してまで出す必要は無かったうえに、画角を引き伸ばしただけのようなチープな素顔は残念だが、なんだか気持ち悪いパンチの効いた存在感は好きだった 笑

【好きじゃなかったところ】
・説明ばかりの前半
・後半、「スターウォーズ」か!?
・ いや、「トロン: レガシー」か?
・ んー、「マンダロリアン」の七人の侍エピソードにも似ている。が、原住民との関わりも薄いのでそこまでの魅力には達しない(もはやオマージュのオマージュだけど)
・とりあえず全体的に既視感が高すぎ
・アントマン軍団の急な(そしてぶっ飛んだ)誕生物語に笑う
・ジャネットのもったいぶり
・大好きなルイスたちいない(これはしょうがないけど)
・ビル・マーレイの無駄使い

【正直、物足りない】
公開前、今作はもっとサーガ内で大きな意味を持つ作品になると思ってた。カーンは本格的に出てきたものの、(今後のためか)掘り下げる訳でもなく、彼の背景はよく分からないまま。アントマンとしての物語も大きな変化はなく…。(最近は主人公の物語が大きく動く作品がほとんどだったので、それもあって) 物足りなかったのが正直な感想。

【ソーと比べて】
直近の残念な作品として「ソー: ラブ&サンダー」と比べてしまうが、あっちは"骨太なドラマになるポテンシャルがありながらも、それを活かさず全編ふざけ倒した作品"として悔しさをも感じたが、今作のアントマンは"良くも悪くも悔しさを感じるほどの引っかかりが無い平坦な作品"だった。んー、「悔しい」と思える方が好きなのかも。

【総括】
それなりに楽しめたが期待に反して残念。「スターウォーズ: エピソード2」臭が濃い既視感たっぷりの内容とヴィジュアル。そして、冒頭と結末であまり変化の無い主人公と魅力の薄い悪役…。めちゃくちゃ物足りない。それもあってか「結末だけ合わせれば、内容は何でも良かった的なストーリー」にも感じてしまった。アントマンはアイアンマンと同じく、結局1作目が1番面白い。

もし、マーベルというブランドで守られてなければ、「パクリだろ!」と叩かれてたかも。


↓以下ネタバレあり↓

























不謹慎だが、もし噂通りアントマンが最後に死んでたらもっと良かったかもしれない。冒頭の「善良な市民」のシーンが効いて、英雄的な最期との振れ幅に涙してたと思う。カーンの脅威も焼きついた。でもまぁ、今後も活躍してくれるってことかな?キャラクター的には好きなんだけどなぁ。

QU-ant-U-man-IA
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