ゆきゆき

鬼手のゆきゆきのレビュー・感想・評価

鬼手(2019年製作の映画)
3.8
『神の一手』で主人公が独房の壁越しに対局した伝説の棋士「グィス」の誕生の物語。

『神の一手』が囲碁勝負に勝って拳で殴る展開だったのに対して、今作は対局に重きを置いたシリアスな復讐譚。殴り合いのアクションはあるものの襲ってくる敵を排除する程度で、勝負は勝負としてターゲットを追いつめていく。そのため派手さがなくてちょっと肩透かしな部分もあるのだけど、全ての事象を計算して、復讐相手に投了させるラストはなかなかに痺れる。

知的ゲームのバイオレンス映画もっと増えてほしいです。
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