ミサホ

藁にもすがる獣たちのミサホのレビュー・感想・評価

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)
4.2
めちゃめちゃ面白かった!
タイトルの仰々しさから、気にはなりつつ敬遠していたけれど、Blu-rayを購入して、大正解だった。

絶対、また観たくなる。

チョン・ウソンは男前なだけにこういう情けない役をすると、それが妙な魅力になっている。思えば、『アシュラ』でもそうだったなぁ。

本作は予告編を観て、逃げまくってるチョン・ウソンの、あわわわわってなってるほんの一瞬のシーンで「よっしゃ、観よ!」となったよね。

「よし!」のシーン(どんなシーンやねん)と、その後のデメキン(パク・ジファン!)と車の中で大金の受け渡し計画するシーンなんか特におもしろかった!やりとりが可愛くて…

大好き。

ペ・ソンウは本作で初めてちゃんと見た…と思う。うだつの上がらない感じと怪しい感じが同居してて、特に怪しさがこれほどまでにプンプンしてる人は初めて。ママチャリも似合うし、丈長めのダサシャツも似合う。ボタン下まで留めるんや。

そんなソンウがバイトをクビになったときのキレっぷりも良かった。窮地に追い込まれてはいるが、少しの希望みたいなものを持ちながらも、どこか不安気な感じ…よく出てた。

最終的な伏線回収は見事だったし、とても気持ちのいいラストだった。この作品の原作は日本の小説だとのこと。読んではいないが、興味が湧いてきた。
ミサホ

ミサホ