さくらんぼ

藁にもすがる獣たちのさくらんぼのレビュー・感想・評価

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)
3.8
サウナのロッカールームに忘れられた10億ウォン(1億円)。このお金に3つのストーリーが絡み合う。最後にこの大金を手にするのは誰なのか?観てる私たちもブルンブルン振り回されて目が離せない。

1人目
この現金入りのバッグをロッカーから発見した男性。サウナの店員で、認知症の母親がいて娘の学費も払えず生活は苦しい。

2人目
夫からひどいDVを受けている女性。投資の失敗で借金を作り、風俗店で働いている。

3人目
女性に騙されて多額の負債を抱えてしまった男性。借金取りをかわしながら一攫千金を狙っている。

日本の小説が原作ということだけど、韓国作品そのもの。邦画だったら全然違う作品になった気がする。グロあり復讐ありで展開も早く飽きさせない。途中のグロは思わず「韓国〜」と呟いてしまった。
韓国にしては抑え気味⁈かもしれない。

ジャケの中心にいる女性は2人目の女性の風俗店の女社長。原作の曽根圭介に「彼女の人物造形には原作の敗北を認めた」と言わせたほど彼女の妖女ぶりは群を抜いていた。観終わってジョンミン兄貴の『ユア・マイ・サンシャイン』のチョン・ドヨンと知りもうびっくり。あの時は垢抜けない女の子を演じてたのに全然違う!

この大金はいったい何のお金で誰のものなのか。そして最後に行き着く先はどこなのか。是非その目で確かめてほしい。
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