great兄やん

エルヴィスのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
4.3
【一言で言うと】
「愛ゆえの“監獄”」

[あらすじ]
1950年代、エルヴィス・プレスリーは歌手としてデビューする。彼の個性的なパフォーマンスは若者たちに熱狂的な支持を受ける一方で、批判や中傷にもさらされる。やがてエルヴィスは警察の監視下に置かれた会場でライブを行うことになり、マネージャーのトム・パーカーが彼に忠告を与える...。

遅ればせながらもこちらを鑑賞。エルヴィス・プレスリーもそこまで詳しくないし、バズ・ラーマン作品を観るのも今作が初めてなのであまり期待はしてなかったが、いざ蓋を開けたら個人的な好み以前にマジでド派手すぎてビックリした笑
冒頭煌びやかに纏ったワーナーロゴから始まり、そこから160分間ずっっっっっっっとド派手に包まれた豪華絢爛さには軽い胸焼けすら感じますし、よくもまぁここまでギラついたド派手さを持続させられるなと思わず感心すらしてしまう。

実際エルヴィスの伝記っていうイメージよりもバズ・ラーマンの主張が前面に押し出されたイメージが強かったような気がするような(^◇^;)...ただそんな豪華さを体現するかのような人生を送ったエルヴィス・プレスリーなので、彼とバズ・ラーマンとは非常に相性が良かったのでしょうね😌...

とにかく見映えの良さがハンパじゃねぇ!!マジで!!
何度も言うようにド派手でゴージャスな世界観満載で、頭からつま先まで宝飾にまみれたかのような派手っぷりはあの宇髄天元様でも口を慎むレベル笑
それでも一切地味を排除した内容からか、程よいテンポの良さや過剰にも取れるような演出にも楽しめましたし、個人的にはこういったノリはかなり好きだったりします😆

それにエルヴィスを演じたオースティン・バトラーの演技も非常に素晴らしくて、早熟ゆえの哀愁溢れる存在感といい佇まいといい、最後には感情移入してウルっとしてしまうくらい優れた演技力でした。

それからトム・ハンクス扮するパーカー大佐も観る前は根っからの極悪人のような口コミを聞いてたのでどんなものかと思ったら意外と個人的には極悪人というか、彼もまたエルヴィス同様過去に何らかの“しがらみ”を抱えた人物だったので、そういった奥深さがよりトム・ハンクスの好演によって更なる“深み”が増していましたね🤔

まぁある意味“真”の主人公でもあるパーカー大佐ですからね...エルヴィスに対して酷い扱いをしたのは間違いないですが、彼は彼なりの“理由”があっての行為だったのでそこまで嫌いにはなれなかったです😌

とにかくド派手かつ豪華絢爛!太く短い人生をロックとソウルで謳歌した生き様にグッと胸を打たれる一本でした。

エルヴィスの曲ってそんなに知らないな〜と思ってたら“ハウンド・ドック”といいメチャメチャ聴いたことある曲ばっかりで、ある意味“音楽”そのものの礎を築いた功労者として改めて感銘を受けましたね😔

159分とかなり長尺ではありましたが、バズ・ラーマンの超絶怒涛な演出展開に釘付けになるので、好みはハッキリ人によって分かれる作風でしたけど個人的にはメチャクチャ好きだった!!(*≧∀≦*)

こんなに面白いんだったらIMAXで観ときゃ良かった(^_^;)...