門倉カド

ライブリポートの門倉カドのレビュー・感想・評価

ライブリポート(2019年製作の映画)
4.0
真の正義とジャーナリズム。ド迫力のアクション・サスペンス!!

【賛否両論チェック】
賛:成り行きで共に戦うことになった熱血警官と駆け出しリポーターが、立場や世代の壁を越え、次第にお互いを信頼し合えるようになっていく様子に、観ていて胸が熱くなる。次から次へと襲いくる、怒涛のアクションも必見。
否:“事件のライブ配信”というものへのフォーカスは、実際にはあまりないか。トントン拍子に進む都合がよすぎる展開や、常に後手後手に回る警察、主人公のありえない暴走等、現実味のない演出も多いので、その辺の好みも分かれそうなところ。

 ひょんなことから行動を共にすることになった、正義感が強すぎる熱血警察官・ペニーと、こちらも真実の報道に燃える駆け出しリポーター・エイヴァ。最初はまさに水と油だった2人が、凶悪な犯人との戦いを共にしていくうち、次第に立場を越えた不思議な絆を育んでいくのが印象的です。
 ただ“誘拐事件捜査の生中継”というテーマ自体は、それほどスポットライトを浴びていないといいますか、それそのものの必然性というのは、あまり感じられないかも知れないのが難点でもあります。
 しかしそうはいっても、アクションは段違いのド迫力です。展開がかなりご都合主義だったり、警察が常に主人公や犯人の後手に回ってばかりだったり、主人公が現実だと大問題になること必至の暴走劇を繰り広げたりと、ストーリーはやや現実離れしている感はありますが、意外にもコミカルなシーンもあったりするので、その辺りにもご注目を。基本的にはサスペンスやアクションが好きな方向けの作品といえそうです。
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