『さよなら子供たち』『地下鉄のザジ』のルイ・マル監督作品
自己を失い死を決意した男の最期の48時間を描く
ストーリーに抑揚もなく淡々と落ちていく感情
観てるこっちまで鬱になりそうなほど陰鬱で、ひたすらなんとも言えない虚無感に襲われ続ける
全てに絶望したというよりも、何か生きるきっかけが欲しいように見えてならない主人公が何ともリアルでやるせない
何をされても空虚に包まれた人間の内面を、静かながらに緻密で丁寧に描かれ、胸にずっしりとくる映画だった
説明的なセリフは皆無で、静謐なモノクロ映像に映し出されるモーリス・ロネの映え方は異常だし、洗練された美しい構図はさすが
ルイ・マル監督は作品ごとにテイストが違いすぎて、同一監督とは思えないほどジャンルに囚われない作品ばかりというのが凄すぎる…👏🏻
〈 Rotten Tomatoes 🍅82% 🍿90% 〉
〈 IMDb 8.0 / Metascore - / Letterboxd 4.1 〉
2021 自宅鑑賞 No.147 U-NEXT