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死んだほうがマシーンのtetsuのレビュー・感想・評価

死んだほうがマシーン(2019年製作の映画)
2.8
今年もムーラボ作品を全て観賞させていただいたので一挙投稿。

1日3食、ナンとカレーを主食にする女性。これは抑圧される人生に反発する彼女の、微かな抵抗。

オープニング、
イヤホンで音楽を聞きながら、口パクで歌い歩くヒロインの姿に謎の親近感を覚えました。笑

脈絡もなく登場する車に轢かれた男性に、下着を売る主人公。
一見、尖っているように見えるシュールな設定も、形式が先行しすぎていて、特に伝わってくるものを感じられなかったのが辛かったです。

激推し女優・根矢さんの登場が作品の風向きを変えてくれるのか?!と期待はしたものの、特に変化は起こらず...。泣

序盤に登場した主人公の実家の内装や、食卓のナンカレー、"ブタ"メンを隠す娘を執拗に叱る母など、
何となく、彼女の家庭が敬虔なイスラム教徒であったことが示唆されていたようにも思ったのですが、それなら、もっと強調してほしかった気もします。

抑圧された環境で育った彼女だからこそ、内向的な性格になったり、男性嫌いになったのではないかと思いますし...。テーマが良かっただけに、少し惜しい作品に感じました。
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