【ホワイトボード】
プリキュアがタイムリープを使ったジャンル映画に!さらに主役のキュアグレースを演じる悠木碧は、「魔法少女まどか☆マギカ」の鹿目まどか役も演じている。
何たる因果律!
※2011年の3.11から2020年のコロナ禍という背景とのリンク性も相まって強いエネルギーを感じてしまう。
しかしながらCOVID-19の猛威によりプリキュア映画のミラクルライトによる応援を封じられ、70分でタイムリープ映画を描く制約で縛り付けられてしまっている。
何たる難易度!
それでもアニメーションという画角に収まるカットにおける絵の100%な能動性を持ってえがかれる1回目の日常シークエンスのセリフ→映像の韻の踏み方、伏線とその回収に関しては中々秀逸。懐かしのあのワードすら伏線になっている。
2週目の事象の認知と他者への説明において、「魔法少女まどか☆マギカ」のリープ状態の説明において、対象者を一同に会させてホワイトボードで説明するべきであるというオタキングこと岡田斗司夫氏のイフ提案においての機会を本編で得られるだけの状況を作りながら、1週目の日常にある起爆装置を設定することでタイムリミットサスペンスを強調させた説明余剰を失わせる演出は思わず唸ってしまった。岡田斗司夫ホワイトボード論を知ってか知らずかの対応ではなかろうかと?
70分というランタイムにおける制約においてストーリー的なエモーション性は弱く感じてしまうが、敵が披露するガジェットのワクワク感、スーパーグレースのアクションシーンの格好良さはホンモノを心に刻ませるに足りるパワーだった。
サクッと見られるタイムリープ映画としてオススメできる作品。