三郎丸

ザ・ウェイバックの三郎丸のレビュー・感想・評価

ザ・ウェイバック(2020年製作の映画)
3.3
【人間、そう易々と変われない】

ベン・アフレックが人生浮き沈み男を好演!

お話
高校ではバスケットボールの天才として鳴らし、有望とされていたジャック(ベン・アフレック)。
ところがなぜか突然、バスケットコートから去り、輝かしい未来を自ら棒に振ってしまう…
それから数年が経ち、ジャックはやりがいのない仕事に行き詰まり、酒に溺れ、それがもとで結婚も人生への希望も失っていた。そんな折、彼は母校からバスケットボールのコーチを頼まれ、どん底から踏み出そうとする…

よくある【再生&成長】のお話。

生徒に熱く指導しながら、自らの人生の失敗を精算するような主人公。
このまま、バスケットモードになっていかないのがこの作品の良いところ!
あることをきっかけに
【結局は酒】
に手を出しダークサイドに墜ちていく主人公…再び立ち上がれるのか?

ベン・アフレック
・哀愁漂う主人公を熱演!バットマンも良いですが、より人間味あるこういう役の方が個人的に好き。
・バスケットコーチシーンは結構生徒を煽り、士気を高めるコメントが多く、かつ自分の過去の失敗を蔑みながら選手の能力をグイグイ出させるような流れは胸熱!
・不幸から眼を逸らしてしまうところも人間の弱さが良く出ていた。
酒呑むと、本当にダメ人間になります!

マイナスポインつ!
話の終わりかた含め良い作品とは思います。しかし、日本の様々な作品でもよくある
【教師がいきなしチーム強くする系】
は、人間ドラマとして擦られ過ぎた感があります…それもあってのレビュー数かな…

今の日本にも言えるんですけど、
【人間は生き物なので失敗する】
今ってその失敗を挽回するチャンスをガッツリ奪い、ただ新たな失敗の可能性を予防させ、みんなで監視するような空気というか息苦しさがあります。
失敗は失敗。ソコから頑張っていこうとしてるなら、失敗とは別で評価できるような眼は持っていたい。
三郎丸

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