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たまつきの夢のtetsuのレビュー・感想・評価

たまつきの夢(2019年製作の映画)
3.2
同じくムーラボで鑑賞。

舞台は昭和初期。
弟を戦争で亡くし、心中をはかった女性・きし乃は、謎めいた男・浅次郎に出会い、たまつきと呼ばれるテーブルゲーム(=ビリヤード)を知ることに...。

ムーラボの中ではかなり異色な舞台設定、左右対称な美しい画作り、スタンダードサイズの画面と、もはやムーラボで小津安二郎を再現しようとしたのではないかとさえ考えられる野心作。

音楽の使い方としてレコードを登場させるなど、他の作品と比べて、アイデアや挑戦そのもの自体に価値を感じられるが、肝心の物語が薄いため、なんとも形式に片寄りすぎた印象は否めない。

他の方のレビューによると尺が倍の長編版があるそうだが、そちらを観なければ、正当な評価を下せない作品のようにも思った。

参考
神戸・元町商店街のミニシアター『元町映画館』| スケジュール |
https://www.motoei.com/schedule.html
(3/8には、元町映画館で上映されます!)
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