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バビロンのnatsumiのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
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1920年代後半、ハリウッドでサイレント映画がトーキーに移り変わる時代を生きぬく映画界の人達の物語。思った以上にコメディ色が強くめっちゃ笑えた楽しい映画だったのが、最後には涙が出た。(演出はあまり好きではないけれど。) 始終振り回されるも健気なディエゴ・カルバ可愛すぎ、トビー・マグワイア気持ち悪すぎ。登場人物たちが多いから仕方がないかもしれないけれど、ジョヴァン・アデポとリ・ジャン・リが演じる登場人物たちの取ってつけたような薄い描写が悲しい。ハリウッドという華やかな舞台も実は白人男性たちによる資本主義で、無理にでも適合するか、退場するかなどどっちにしろ人を壊していくの辛い。全体的には退廃を描いているので悲観的ではあるものの、人間の創作力に改めて希望を持てるラストに勇気づけられた。
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