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バビロンのkatoyuのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.5
2023年劇場鑑賞12本目。2回観たから実際は13回。
ということで…延べ6時間強、デミアンチャゼルのやりたい放題映画を浴びてきました。映画愛、これがまた屈折しまくっていて…まぁ、受け止められるものとそうでないものがあるよなぁ、って印象です。20年代の狂乱ハリウッド、しかもそれを彼なりの解釈でリアルに、エログロに描いた冒頭アヴァンがまぁ強烈な印象で、嫌いではないです!マーゴットロビーも頑張ってたし、マニー役の俳優もよかった。そして、やはりブラビがよかったですね。登場から最期まで。哀愁漂うサイレント期のスター!「雨に唄えば」を直後に観なおしましたが…これがネタ元なんだなぁ、と。ジーンケリーはミュージカルという手法でトーキー時代を生き抜くっていう役柄だったのに対して…ブラピ、悲しい結末でしたね。マーゴットロビーの狂気は観ていて不安にさえなる感じでしたが、彼女なりにやりきっていて個人的には好印象!音楽は、ところどころララランド味があって、それも肯定的です。ただ、なんか2回観た感想としては…もういいかなあ、っていう。
デミアン、やりたいことたくさんあって、たくさんやったんだけど、なんだか全体的に破茶滅茶なまま、っていう。映画愛、それは単なる鑑賞者である自分も多分にありますが…作り手の愛が偏愛化しすぎると、ついていけるところと、そうでないところがはっきりしますね。ラストのコラージュ、おって細かに考察チェックしようと思います。ここにもものすごくオタク的なことがたんまり詰まっていますよね。
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