Taku

バビロンのTakuのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.0
傑作。過去作同様、理想に対する現実を描いた苦い作品。トーキーへの移行を描いた(ゾウ繋がり)ピエール・エテックス『ヨーヨー』が創造の力を高らかに宣言したのに対し、本作は無限の可能性を秘め、後世に残り続けていく「映画」に対する有限な自己を同時に浮き彫りにする。
話運びに冗長さは感じるがこれは好み。
もっと酒池肉林で汚い画が展開されると思っていたが、予想より抑えめだった。チャゼルは上品なんだと思う。
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