ジョン

バビロンのジョンのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.0
冒頭のパーティーシーンから混沌と狂騒の連続やったけど、それが期待を超えてこず、ただガヤガヤとっ散らかった印象だけに終わってしまった。狂気が足りない。全体的にも面白味に欠けていた。一番面白かったのは前半の野外での撮影シーン。あと、本筋にはそこまで関係ないトビー・マグワイアのシーンが意外と好きやった。

昨日観た『雨に唄えば』でのモヤモヤへの返答みたいに感じて、そこが一番良かった。サイレントからトーキーへの変遷に対応できなかった人たちへの鎮魂とでも言うのかな。声が変だという理由で観客から笑いものにされた『雨に唄えば』のリナに愛を捧げた作品と思って観ると、あまり面白くなかったとはいえ本作をどうしても嫌いにはなれないし、4.0点つけてしまう。

ブラピは哀愁たっぷりで、顔の皺に説得力みたいなのを強く感じた。マーゴット・ロビーも圧巻の演技、と言いたいところやけど、肩に力が入り過ぎているというか、ちょっとくどい感じがしたかな。
ジョン

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