ララランドが大好きなんだけど、後年になってもしやあの作品って皮肉を砂糖コーティングした良い子ちゃんみたいな作品なのでは？という思いが確信に変わった感じ。
本当はこういう皮肉や汚さから浮かび上がる映画愛みたいな作品が撮りたかったのかな。
あえてだと思うけどララランドに似たサントラ曲が使われてるのも逆に悲しくなってしまった。
監督にとってララランドへの答えというか焼き直しがこれなんだと。
しかしこんな豪華でキャンプな事してるのに何でキャンプさに欠けるんだろう。
オールドハリウッドに派手なパーティ、冒頭はムーランルージュを思い出してしまうけどそれと反対で、ときめくようなクィアなキャンプさが感じられない。
ピンクのレインコート着て雨に唄えばなんてこれ以上クィアなシーンないのにどうしてこんなに可愛くなくなるんだ…。
トーキーへの移行、まさに雨に唄えばと同じ題材だけど雨に唄えばにあるようなクィアの心を掴むきらめきみたいなところには興味ないのかなと残念な気持ち。
(クィアが出て来る事とは関係なく)
ララランドはエマストーンのキャンプさとライアンゴズリングのセクシーさで持ってたのかも知れない。
マーゴットロビーのハーレイクインは大好きだけどハーレイクインみたいなキャラだなあとそればかりが頭をチラついてしまってた。
ネリーのデビュー撮影とマニーのカメラ買い出しが重なるところ、
ネリーのトーキー初撮影のフラストレーションからの成功
その２つのシーンはものづくりの喜びを感じて好きだった。
日暮れ(マジックアワー)に合わせて奇跡のショットを撮るシークエンスは、実際にララランドでタップダンスシーンをマジックアワーに合わせて短時間で撮ったというメイキングを思い出した。
