EDDIE

ブラックバード 家族が家族であるうちにのEDDIEのレビュー・感想・評価

3.9
“尊厳死”を選んだ母。

母の選択を尊重しながら残された家族の気持ちが錯綜する。

この映画が正しい正しくないではない。
最期の日まで家族で過ごし何を伝えるか。
互いの胸の内をさらけ出そう。後悔なきよう。


Fan's Voiceさん独占最速試写会に参加いたしました。

出演は、
尊厳死の決断をした母リリーをスーザン・サランドン。やはり今回のテーマで思い出すのがアカデミー主演女優賞受賞の『デッドマン・ウォーキング』ですよね。

母の決断を支持しながらも揺れる長女ジェニファーをケイト・ウィンスレット。

しっかり者の姉とは対照的に奔放な次女アンナをミア・ワシコウスカ。

妻リリーの決断を後押しした医師のポールをサム・ニール。

ジェニファーの旦那マイケルをレイン・ウィルソン。

リリー&ポールの長年の友人であり親友リズをリンゼイ・ダンカン。

ほか、アンナの恋人クリスをベックス・テイラー=クラウス、ジェニファーとマイケルの長男ジョナサンをアンソン・ブーンが演じます。

基本的にはここに書いた登場人物しか出てこない群像ファミリーヒューマンドラマ。
尊厳死という重いテーマを扱いながら、サスペンスとかの類ではなく、家族としてこの問題にどのように向き合っていくかを主題に展開していく物語です。

おそらくスーザン・サランドンは本作でアカデミー賞主演女優賞に絡んでくるのではないでしょうか。
死に際の余命いくばくの老女ながら、リリーという女性の確固たる芯の強さを見事表現していました。

終盤には想像を超えた思わぬ展開が訪れ、静かで切ない物語ながら、作品の力強さを感じました。

人間は遅かれ早かれ“死”からは逃れられません。
本作はその死への向き合い方を真剣に考えさせてくれるきっかけとなりました。

あなたは家族の対話は足りてますか?ここに答えを窮した時、是非ともこの作品を観ていただきたいと思います。
特に観る人によって、この家族の誰に感情移入するか、自分を重ねるかが変わるので様々な感想が出てくる作品ではないでしょうか。私は割と次女のアンナ目線で見ていました。

※2021年新作映画74本目
※Fan'sVoice試写会にて