サミー

ブラックバード 家族が家族であるうちにのサミーのレビュー・感想・評価

2.8
「感想」
個人的には好きな作り方の映画です。
内容も社会問題に取り組んだ優れたものです。
でもまだ未熟・力足らず。


「作り」
アメリカ映画にしては珍しく物語に凹凸がない。
アクションパートもない。
そもそもエンターテインメント性がない。
個人的にはそれらを好ましく思いますし評価もしています。

会話劇に近いくらいにセリフのやりとりばかり。それもめんどくさくてうるさいセリフばかり。
う〜ん…
*会話劇ではありません。

どこへむかうのか?
本編冒頭から登場人物たちが何かの目的に向かって動き出している。だからこそ普段は離れて暮らしている家族が集まってくる。
その目的が何であるのかはおおよその察しは冒頭からつき、結果としても変化することなくそのままその通りになる。
高齢化社会に向かっていたり身体が動かせなくなる病、怪我や事故等のこの国・日本が抱える課題をアメリカも同じように社会問題として抱えているのだろうといえる。

その作り方・手法はセリフはうるさ目だが動的表現は静か・穏やかなものである。
これを私は評価しています。
ただし監督や製作者としての映画作りの実力はまだ足らないといえます。
フランス映画の監督には高い技能を持つ方がたくさんいます。彼らには及んでいないですし彼らから学ぶべき点は多いといえます。
サミー

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