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ソニア ナチスの女スパイのmhのネタバレレビュー・内容・結末

ソニア ナチスの女スパイ(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

実在したノルウェーの女優ソニア・ヴィーゲットを題材にしたスパイサスペンス。
英語版Wikipediaに情報少ないと思ったら、ノルウェー版Wikipediaにかなり詳しく出てた。
ゲッペルズとの会食をぶっちしたくだりは本当にあったことなのか。
おしむらくは三十歳前後の主人公を、四十歳前後の女優さんが演じているところ。
ノルウェーの演劇界・映画界では大物とのことなんだけど、ゲッペルズをはじめ、この映画の悪役――ノルウェーを支配したナチスの国家弁務官ヨーゼフ・テアボーフェンを魅了した主人公の若さがピンと来ない。
まあこのあたりおれたち日本人は日頃から吉永小百合で鍛えてるから大丈夫ではあるんだけどね。
ラストに出てくるご本人のブロマイドが美しくそして若くてびっくりする。
二重スパイという状況に陥ったせいで、ナチ協力者という誤解を受け、戦後は女優活動がはかどらなかったみたいなスライド後日談あったけど、そのあたりの記述がWikipediaには見当たらない。
「レセ・パセ 自由への通行許可証」でもやってたけど、協力者であってもナチス党員じゃなければ戦後は許されてる感じかな?
アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督みたいに、実力と評価で黙らせることができるのは、芸術分野の特権だね。
才能がありすぎた結果、あまりにハイレベルなプロパガンダ映画を仕上げてしまったレニ・リーフェンシュタールは運がなかったとしかいいようがない。
面白かった!
mh

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