停滞

デルフィーヌとキャロルの停滞のレビュー・感想・評価

デルフィーヌとキャロル(2019年製作の映画)
4.3
今まで見たドキュメンタリーの中では一番興味深く見れたと思う。わかりにくくないのにありきたりでないという絶妙な線を行っているようにも思う。
アケルマンのジャンヌ・ディエルマンでは男性が監督すると不可視となる家事という女性の日常を撮ったと述べられていたが、自分はこの映画が映し出す男性監督が多いために見過ごされている"日常"に知的好奇心をくすぐられていたのかもしれない。
また、デルフィーヌ(キャロルだったか忘れた)がフェミニズム運動での集会は友達に会いに行くような感じで楽しかったと言っていたのは小泉進次郎のセクシー発言を思い出したけど、社会が変わるときの原動力は単純すぎるくらいにシンプルであるのかもしれないなどと思った。
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