Hagieen

ぐらんぶるのHagieenのレビュー・感想・評価

ぐらんぶる(2019年製作の映画)
3.7
英勉監督、竜星涼、犬飼貴丈主演。

大学への進学で叔父が経営するダイビングショップの家に居候することになった伊織。
そこは大学のダイビング部の根城となっており、屈強な男たちに囲まれ酒と海に溺れていく・・・

朝ドラでも話題となった竜星涼は端正な顔立ちとスタイルでありながら、終始顔面変顔と素っ裸という文字通り体当たりな演技。
相方役の犬飼貴丈もイケメンなのに痛いTシャツと、同じく素っ裸に剥かれて吹っ切れた演技。
およそ屈辱的なシチュエーションの数々、倒錯的世界観を体育会系的なノリで撮影を乗り切ったであろう主演2人には大きな賛辞を贈りたい。
脇を固める大学の屈強な先輩達や、叔父役の高嶋政宏もビキニパンツで肉体芸を披露。
ヒロインは与田祐希、石川恋、小倉優香、朝比奈彩など美女を集めて男臭いこの世界を何とか中和しようとしている。

「ぐらんぶる」というタイトルからベッソンの「グラン・ブルー」からのダイビングモノを想像していたが、
冒頭30分くらいは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のごとく永遠に続くのかと思われるループ世界で、ひたすらフル●ンのイケメンがキャンパスを走り回るという展開に、コレはダイビングの話なのか?と自分の想定とのギャップに悩まされた。
スタイルのイイ、イケメンの裸なので絵はキレイだが、この倒錯した世界を映像化した英勉監督の吹っ切れもスゴイ。
普段はアイドル映画が多い監督だが、色々な意味で脳汁出てたんだろうな、この撮影。
後半はダイビングの話に向かっていくが、裸ネタが多い印象。
ちょっとお下品のなきらいもあるので客層は限られそうだが、自分としては文字通り役者陣の身体を張った演技、テンポのイイ映像で大いに笑えた。
なかなか作れない映画だと思うし、海外でも無理じゃないかなw
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