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ブロークン・フラワーズのyasutakaのレビュー・感想・評価

ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)
3.5
物語る事の放棄

これだけラストに主人公とシンクロする作品は稀なのでは無いか?

「ハァ……?」

宙ぶらりんの置き去りである。

内容は、家庭を持たない主人公の老男性に手紙が届くことから始まる。
「実は自分には息子がいた」
送り主の明記のない手紙、一体誰との間の息子なのか?
主人公はその答えを知るため昔の愛人を訪ねてゆくと言う物語。

ラストはかなりのブロークン!
ハッピーエンドの大逃走!

どう言うこったねん!と終わってしまう。

しかし、このラストはたんに掟破りというだけではない。

人生は物語でないのだと、残酷にも、そっと現実に押し出してくれるそんな作品です。

とは言っても作品はコメディー。
子犬のような目をしたビル・マーレイがいいですね。
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