Filmarksオンライン試写会にて。
ありがとうございました。
妻に先立たれたシングルファーザーと娘の再出発からの10年間の物語。
泣き所は沢山あるんだけど、お涙頂戴って感じではなくて、じわりじわりと心に染みるような作品。
シングルファーザーの苦労や娘の成長を淡々と綴るようなリアルな重さもあり、人は一人で生きていけないし、一人で生きてないんだなと改めて思わせてくれたし、
登場人物が愛ある人ばかりだったのが、湿っぽくなりすぎず、爽やかな気持ちにさせてくれて｢ステップ｣という前向きなタイトルにもリンクしていてとてもよかった。
役者陣が皆さん絶妙に演技が上手い方々だったのもあり、すんなり集中して観れました。
父と娘の関係がとても繊細で、それでいてそこに寄り添うように関わる義父母、義兄夫婦がとても温かい人達でめちゃめちゃ恵まれてるんだけど、
それ以外にも10年の中で関わっていく保育園の先生、学校の先生、会社の上司や同僚、カフェの店員などとにかく色んな人が出て来て、出て来なくなるのが、時間の長さを感じたり、要所要所で共感出来たりして、好きな作り方でした。
蕎麦屋のシーンがとても好み。
変わっていくこと、変わらないこと、人生の中でどちらも本当に大切だと改めて感じたし、
家族の繋がりを丁寧に描いていて、温かい涙を流せる観てよかった、いい映画でした。
秦基博のエンディング曲もよかった。
それと、全裸監督に出演してる俳優陣が多く出ていて、作風が180度違うのでやっぱりちゃんとした役者さんって凄いなと思わされました。
