凪のお暇のうららちゃん役の白鳥玉季ちゃんがシングルファーザー役の山田孝之の娘役で出るくらいの知識で鑑賞。
山田孝之は、やはりアクの強い男臭い役が似合っていると思っていて、50回目のファーストキスで優しくて誠実な人の役は、ちょっと物足りなく違うなぁって感じだったので、シングルファーザーってどうなの？って思いながら観ました。
が、やっぱり演技が上手いんだなぁと感心しました。全然、気にならなかった。
TBSの日曜劇場でやった「とんび」の娘版みたいな作品だなぁと思いながら観ましたが、とんびと同じ重松清原作と知って納得。心が温かくなる作品でした。
ひとつ気になったのは、幼稚園の先生役の伊藤沙莉ちゃん。最近、演技派として活躍してるけど、父親役の山田孝之が、娘を抱いているシーンで洋服の裾がめくり上がっちゃった場面で、直してあげてよって映画館で私が手を伸ばしそうになるくらいの違和感だった。女性監督だったら絶対に演技指導したはず。こういう何気ないシーンで日頃、子供を扱っているか否かが出てしまう。自分の子供を持たないとなかなか自然に子供を心配する雰囲気を出すのは難しいかな。まだ、子役を扱うには早かったか。
でも、黒木華ちゃんが天皇の料理番で３人の子持ちの役を演じたのは25歳の時だったはず。本当にお母さんだった。平成生まれのはずなのに赤ちゃんをおんぶ紐で背負ったときの身体の動きなんて、何で知っている？と思うくらい自然だった。普通の人を演じられる役者が、一番上手い役者だと私は思っている。伊藤沙莉ちゃんはいいね光源氏くんで良かったから頑張って欲しい。
