『ゲット・アウト』『アス』に続き、今回も黒人をテーマにした作品。プロデュースする作品に一貫性があって好き。ホラーだと思って覚悟して行ったらホラー要素はほとんどなくて嬉しい。
過去と現実と虚像が入り混じった展開だが、分かりやすく伏線やヒントが入り混じっていたので、個人的にはそこまで大きな驚きはなかった（予告編自体がむしろネタバレ要素含んでるような…？🤔）
以下、感想を簡単に記載。
・討論番組に出演した主人公が『黒人差別は米国人のDNAに刻まれている』と言っていて、逆説的に考えると、じゃあ黒人のDNAに刻まれてるのは…と、ここまで考えて思考ストップ。黒人女性が米国で起きる差別意識を訴えようとして言った言葉がブーメランになって返ってくる気がして怖くなってしまった。
・講演会の一節で主人公が『差別は階級、人種、性別など色々な要素が複雑に絡み合っている』とスピーチ。なるほどと感心したものの、終盤、酷い仕打ちにあった主人公が『同じ女性なのによくも…！』と叫んでいて、あれ？根っこに''女性は女性の味方であるべし''みたいな変なジェンダー思考入ってない？男女で分断して考えてる？？と主人公のなかに無意識に根付いてる価値観を感じてしまって、この映画のテーマがぼやけて見えた。
・プロットだけでいうと、ややこしい話ではあるものの、序盤〜中盤あたりで大体の枠組みがなんとなく理解できたので新鮮味はやや欠けた。仮説が確信に変わったのは足首のタトゥー（その前に服装やメイク、出身地などたくさんヒントは出てたけど）のカット。さすがにヒント出しすぎでは？と思った。もう少し後ろの大どんでん返しまで引っ張って欲しかった。
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『ゲット・アウト』『アス』がインパクト強かっただけに期待値を高くしすぎたかも。
特に心に残らず、さらっと観れたので3.8です🐎
