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アンテベラムのkuのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
4.2
何の情報も見ずに観るべき作品。

内容は、社会学者で人気作家でもあるヴェロニカ。招かれたニューオーリンズで見事なスピーチを披露して喝采を浴び、友人たちとディナーを楽しんだ直後、順風満帆だった彼女の日常は突如崩壊してしまう。一方、アメリカ南部の綿花畑で奴隷として重労働を強いられているエデン。ある悲劇に見舞われた彼女は、それを機に奴隷仲間と脱走を企てる......というもの。

前半はアメリカ南部で奴隷として生きているエデン、後半は現代になり、社会学者のヴェロニカが主人公となる。そして最後に全てがつながります。場所ではなく時間で見ている。これがミスリードされる原因だと思います。

『ゲット・アウト』や『アス』のように黒人問題を取り上げているのかなと思い鑑賞。入りはやはり考えていたテーマだったが、そこからが凄かった。まんまと騙されましたし、真実に気づいてからはラストまで駆け抜けましたね😌

現代パートに入ってからは、あれ?鬼滅の刃の最後みたいに先祖の顔がそっくりそのまま受け継がれていったのかな?と思いました。この世界のどこかにはこういう生活をさせられている人もいる。そう考えると私たちも安心できないですね。
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