このレビューはネタバレを含みます
今までにありそうでない設定で、意外にも面白かったです。
宝くじに当選した人の末路みたいな感じ。
ラストのヒロインの何とも言えない表情から、バッドエンドと捉えました。
今まで何でも望む物(人も)を手に入れ過ぎたら、そりゃあ妊娠も虚構としか思えないし全く喜べないわ。
お母さん大好きは自然な事だけど、さすがにお子様の後半の行動は気色悪い。
でも、虚構とはいえ、子供が余りにもかわいそうだった。
ヒロインもそんなに子供欲しかったのなら、家から出られない虚構の息子の為にもっと早くそのウィッシュルームで外の世界を体験させてあげれば良いのにと思った。
最後、主人公の夫婦2人には、わりと「因果応報じゃないの?」と冷たく見てしまう自分…
努力もせずに簡単に得た幸せなんて、普通に気持ち悪い。
最初から2人は分かっていたはずなのに。
欲張りな人間ってそもそも自分本位で、問題に収拾をつける責任感すら持ってない気がする。
もっと身近で小さな幸せを大事にしよう。
勿論あり得ないストーリーだけど、何故か教訓にもなる作品でした。