おりょうSNK

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニングのおりょうSNKのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

僕はこの先の人生で、何かをこれほどまでに真剣に、丁寧に、かつ豪快に終わらせようとする瞬間があるだろうか。

スクリーンの向こうでトムは、これが最後だしかと見届けてくれよと、誇りと重さを背負って走り続けていた。

パンツ一丁で潜水艦から脱出する…そんな無茶でしかない場面に胸が熱くなった。笑うこともできたはずなのに、その姿には、滑稽さを超えた本気があった。全力でバカをやれる人間の気高さって、ときどきとんでもなく美しい。

このシリーズに、どれほどの時間と労力が費やされ、どれだけの人たちがそれを繋ぎ、守ってきたのか。そんなことを思うと、長いとか話がたいして面白くないだとか、少しどうでもよくなってくる。

ただただ、お疲れさまでした。もっとこのシリーズを心から愛せていたら、きっと、今日という日は僕にとっても特別な節目になっていたんだろうな。
でも、いまはただ、静かに拍手を送りたい気分。
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