REIKO

トルーマン・カポーティ 真実のテープのREIKOのレビュー・感想・評価

3.4
彼の名前は「ティファニーで朝食を」「冷血」の作家として知っている程度だった。 ティファニーは映画の影響があまりにも強く、
「冷血」は授業で、彼(カポーティ)を壊した作品として習った

「一度は会いたい、しかし一度会えばもう二度と会いたくない」
どうなのだろうか?
若くして作家として成功し、社交界の奇人として名をはせ、
でも彼は上流階級の人がいつも退屈さを戦っているように
常に何かに満たされない人生を送っていたのではないか

インタビューに出ている彼の「友人」ももう少し愛情をもって語ってもよかったのではないか?つまり彼の周りは空虚でそういう人しか集まっていなかったのかもしれない

上流社会にしがみつこうとした(?)彼の、最も素晴らしい作品が底辺、決して恵まれていない人々を描写した作品と言われるように、彼の本当の居場所は華やかな世界ではなかったのかもしれない

カポーティが冷血の後にも小説を執筆していたのは知らなかった
彼に対する興味と、彼が映画に激怒したという「ティファニーで朝食を」も読んでみたいと思う
そこで感じる彼は素朴な、映画で多くの人が語っていた姿と全く違うものかもしれない
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