このレビューはネタバレを含みます
オンライン試写会にて。
カポーティの生い立ちとその文学への反映についても、よくまとめ上げられているドキュメンタリーだと思う。
全編を通しておしゃれなドキュメンタリーだった。
どこまでがカポーティがハイソサエティに応じて演じたカポーティなのか、どこまでが、本当のカポーティ自身なのか
ハイソサエティに対する見解や、そこを追放されたのちにディスコに入り浸るなど、自由奔放のようであって、どこかずっと窮屈に見える。
ラストのジンジャーブレッドクッキーに関するエピソードで、彼は養子に向かって「本当の自分を見失わない」ために日記を書かせる。彼にとってのジンジャーブレッドクッキーは彼が何者であったか、彼がどこからきたのかを彼自身に思い出させる重要なアイテムだったように思う。