YAZ

とらんぷ譚のYAZのレビュー・感想・評価

とらんぷ譚(1936年製作の映画)
3.7
「ある詐欺師の回想」観る

サッシャ・ギトリ原作小説を自ら
主演しての映画化
タイトル通りに初老の男が少年期
からの半生をナレーション形式で
語る

台詞ほぼ無くサイレント映画の様
な動きに全編ギトリのナレーション
が被り続けるという当時にするとユニー
クな手法だったのではないでしょうか

後に作られるモノローグ形式で台詞少な
い映画の原型のようです

12人家族の少年期にある一件で11人
が死亡するというところから始まる彼の
半生。些細な悪行で家族から離れた瞬間
により命を救われた少年は善悪の観念が
少しズレて詐欺師への道を進む

カードゲームのペテン師になってゆく訳
ですけど正直何がペテンなのか私には
分らなかったので物語の面白さはそこま
では理解出来ず

ナレーションの多用や障害者等々で
トリュフォー影響受けてるな~でした

38/220
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