だま

ブレイブ 群青戦記のだまのレビュー・感想・評価

ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)
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展開にも演出にも気になる点がいくつかあれど。さっきまで隣で笑っていた友人が目の前で無残に殺されていく。平和な毎日を当たり前と思っていた若者たちが理不尽に戦場に放り込まれる。その恐怖や葛藤がきちんと伝わってくる。想像とは違ったけれど。逆にそこが面白かった。

顔も名前も知らない若手俳優さんも多かった。でも全員が実に生き生きと弾けてる姿を眺めてるだけでなんだか嬉しい気持ちになった。それぞれのキャラもなかなか良くて。無二の親友、良きライバル、幼馴染と王道青春映画のベタな展開なんだけれど。とても楽しませてもらった。

そして何よりも三浦春馬くんの存在の大きさ。輝くような笑顔と真っ直ぐで凛とした佇まい。彼の姿がスクリーンに映し出されるたび目が釘付けになる。現実に起こったことと物語の中の彼の言葉や行動がオーバーラップして。胸に迫るものがあった。彼の勇姿が目に焼き付いてる。

ライトなエンタメ作品かなと思ってたんですけど。日本が戦争できる国になったらこういう悲劇が現実になるんだよ。という反戦メッセージが込められてるのかと感じるぐらい殺戮シーンが徹底して描かれてて驚きました。あわせて平和な日常がどれだけ貴重で脆いかについても語られてましたね。
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