あかの

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~のあかののレビュー・感想・評価

3.4
良作。
リレハンメルも長野も記憶にある世代なので、長野で原田が1回目のジャンプを失敗をしたときに、またかと思ってしまったことを思い出し、申し訳無い気持ちになった。
主人公の西方を聖人君子として描いていないところに共感を覚える。原田のせいで、何で原田がという、人間ならば当然の醜い感情をしっかりと描いているからこそ、ラストで感動をすることができる。
難聴者を演じた山田裕貴がシンプルに上手い。小坂菜緒の演技もアイドルと侮ること勿れ。原田役の濱津隆之や葛西役の落合モトキが絶妙に本人に寄せているところも面白い。
本来ならば、昨年のオリンピック前に公開をされていた筈の作品。丁寧に作られた作品だからこそ、世の中がオリンピックそのものに悪感情を抱いている今のような状況ではなく、もっといい状態で公開ができていればとの思いがどうしても残る。
あかの

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