Kororin68

星の子のKororin68のレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
3.0
「宗教二世」が話題になる中、こんな映画があったとは知らず、鑑賞。
宇宙の力が入った水(パンフレットには他の商品もたくさん)が特徴の宗教にハマっている両親は、端から見れば、「狂ってる。やめさせたほうがいい」で「こどもがかわいそう」ってことになる。
映画がたんたんと映し出すのは、そんな決めつけをする社会の、狂気でもあり、無力さでもあり・・・

宗教は、真理かどうかとは別に、犯罪行為に及んでいないのに問題視は不要。
僕はキリスト者だけど、キリスト教を信じる人が、自己正当化・他者マウントになってしまう実例もたくさん観てるし。
周囲も、対話や尊重をもって関わるときに、心は開かれていける(かも)。
宗教にはまっている人も、人。
自分には、その儀式もすがりついているものも、異質にしか思えないとしても、自分と同じ人間なんだ。
そんなふうに思えたら、この映画はあなたに届いたことになるのかも。

結論とか解決とかのない、このエンディングは、意外でもあり、じわじわ来てもいます。
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