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星の子のmumbleboyのレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
3.6
なんで今作を観ようと思ったか今となってははっきり思い出せませんがラジオで今作について語ってるのを聞いて気になってたのかなって気がします。

そう、何だか今現在(2022年8月)某宗教団体と政治の繋がりのことが話題になっていて今作がすごいタイムリーな作品だという様な話を聞いた気がします。個人的にはそれほど宗教との関わりがなく思い出してみるとNYでバイトしてた時に年上の同僚の方が熱心な「〇〇の〇〇」の信者で時々本を渡されたりしましたけどそれ以外は勧誘されたことはなかったのでこういった話の裏側というのを覗く機会がありませんでしたけど何だかすごいなって思いました。今作で出てくる宗教は何か実在の団体をベースにしたものなのでしょうか?頭にタオルをのっけてそこに水をかけるとかどう見てもおかしな行為ですが信じるパワーってすごいですね。
芦田愛菜さんは今までTVのドラマやバラエティーで主に見ていた方なのでここまで踏み込んだ演技を見たのは初めてだった気がします。今までの頭も性格も良いというイメージよりぐっと深みが見えました。今作はこういった新興宗教を批判的にジャッジするという流れになるのかなと思いきや割とそうでもなくそこの判断は見る側に委ねられているという感じで人によっては肯定的に捉える可能性もあるのかなと思いました。今話題の団体と比べるとそこまで悪徳な感じではないのでそれが救いになる人もいればいいのかなとも思いますが、いやいやそれでも実質的に家族の分断を生んだりという被害も実質的にあるので肯定はできないんじゃないかという自分の中でもちょっと対立する感情が残りました。〇〇教会の様にあからさまに酷い団体を扱った作品だったら又違った感想になっていたと思います。
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