スピードスター

ジョゼと虎と魚たちのスピードスターのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
3.0
実写版ジョゼが好きな私の第一印象は、随分ポップに仕上げてきたなと。

夢をメインに据えた王道ラブストーリーとしての完成度は高かったと思いますが、正直『ジョゼと虎と魚たち』である必要があったのかな?とも思いました。

登場人物みんな優等生なんです。

「あんたも足切ってもうたらええやん」
このセリフから始まる一連のシーンが実写版で特に好きなんですが、本作でも似たシーンがありながらもやはりソフト。
打算的、利己的な人が皆無で、原作、実写版にあった芯みたいなものがあまり感じられなかったです。

また、他に気になった所として関西弁に違和感がありました。
私は関西出身じゃないので漠然とした印象でしかないのですが、途中茨城弁?って思うイントネーションもありました(笑)
私だけかな?
関西弁ネイティブの人の感想聞きたいです。

邦画では3本の指に入るほど好きな実写版ジョゼ。しかし本作は実写版から毒気と色気を抜いた無味無臭の作品でした。


さて今年も残すところあと数時間。
今年は映画館に行く事がなかなか叶わなかったですが、その中で2020年のベストムービーは『パラサイト』でした!

来年は平和に映画館が賑わう年になりますように。みなさま、良いお年を〜!