Keitan

ジョゼと虎と魚たちのKeitanのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
3.6
「美化しすぎた恋愛に、逆に残念だったお話』

20210105
2021年、劇場での初鑑賞。
原作未読。実写版映画はかなり昔に視聴済み(記憶朧げ)。で、鑑賞した感想はこんな話だったっけ?

実写版は生っぽくて赤裸々な恋愛モノだった様に憶えているが、本編は割とキレイな純愛モノに仕上がっていた。二人で海に行くシーンが実写版では印象的で割とクライマックスだったと思うんだけど、本作では逆に最初の出会いのシーンとして扱われていた。多分「ジョゼ」という作品の魅力の原点は身障者との恋愛という部分なんだと思うけど、本作は美化というか理想化しすぎてて予定調和な感じが逆に残念に思われた。

アニメの出来栄えとしても、あまり好みではなかった。言い方は悪くて申し訳ないが、京アニの劣化版といった印象。(ボンズ制作なので期待はしていたのですが残念)カット割とカメラワークも所々気になって、テクニックのある所見せようと意気込んでる感じも逆に引いてしまった。絵本の読み聞かせのシーンくらい素直な演出の方がむしろ好感がもてたなぁ。

久しぶりに実写版を観てみたくなった。あと原作小説も読んでみたい。

あ、清原伽耶ちゃんの、声の演技は割と自然で良かったかなw。
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